海外船の乗船記特集

2002年元「ニューやまと」


フィリピンスイートクルーズ4乗船記
三上さんより

プリンセス オブ ザ ユニバース 乗船記

 今回で6回目。またフィリピンのフェリーに乗船してきた。
フィリピンには、現在、大手3社のフェリー会社があるが、そのうちの今回初めて
スルピシオラインにトライしてきた。スルピシオラインは、結構、沈没のニュースを
耳にする。最近では、一昨年前、「プリンセス オブ ジ オリエント」
(元「さんふらわあ11」)が台風のマニラ沖で荷崩れをおこして沈没している。
大きな会社ではあるが、少々、危険を感じていたので、いままで乗船していなかった。
しかし、その後、悪いニュースもないので、今回、選んでみた。


航路は、セブ-マニラ。船は、「プリンセス オブ ザ ユニバース」
(元阪九フェリー「ニューやまと」)で、ライバルのWG&A社の「スーパーフェリー12」
(元阪九フェリー「ニューみやこ」)と同型である。しかし両船とも改造されていて、
外観は、少々異なる。今回もスイートルームを選んだ。スルピシオラインの友人の
おかげで50%offの2,100ペソ(約5,500円,2食付)でチケットを購入することができた。

セブ出航は、午後8時。しかしチェッインは、午後からできるので重たい荷物を預けて
またセブシティーに戻り、買い物などを済ませて午後7時、船に戻る。



今回、私が利用したスイートルームは、「ジェミニ」と言う名前がついている。
スイートルームは、ブリッジのあるAデッキにあり、ダミーのファンネルのところが
スイートルームのエリアになっている。ロイアルスイートが、2室、スイートが8室ある。
8室の内、2室が、他のスイートより広い。私のキャビンは、その内のひとつで、ツインベット、
ソファーセット、冷蔵庫、テレビ、バストイレつき。カーテンなど少々派手目。
そこは、南国フィリピン。出航まで恒例の船内探索。先程も書いたようにAデッキが、
スイート区画。専用のレストランも同じデッキにある。ハウスの外のデッキには、バレーボール、バスケットボール用コート、子供用の遊具、デッキチェアーが各所にある。
Bデッキに行くと前方がキャビンクラス、エントランス、レセプション、そしてまたキャビンクラスが
続き、後部にファーストクラス用レストラン、バー、スナック、ビューティーサロン、ショップ、
ディスコ、チャペルなどがある。Cデッキは、フィリピン特有のエコノミークラスで、2段ベットが
、ずらりと並んでいる。エアコンもなし。ほとんどの乗客は、エコノミーのようであるる。
各デッキの廊下などなかなか洒落ていてクルーズ船のようでなかなか豪華。




出航も間近になりブリッジに案内していただく。ブリッジには、キャプテンを含めて5人がスタンバイ。
キャプテンマニュエル挨拶して、いよいよ出航。キャプテンは、左舷ウイングへ。
ジャスト午後8時、ホーサーがはずされて、バウスラスター、スタンスラスターを巧みに操り離岸。
キャプテンからクルーに伝達ゲームのように指示が出る。ちょっとした緊張感につつまれる。
岸壁から十分、離れたところで回頭して、港内をデッドスローで進む。セブ港内は、船が多いので慎重に進む。それでもキャプテンは、いろいろと声を掛けてくださる。速力は、7ノット。セブの夜景を
見ながら港内を進む。30分ほどで沖防波堤を交わして一路、マニラに向かう。ブリッジには、
簡単なベットが置いてあったので、どうしてか訊くと「私のキャビンがないのですよ!」とキャプテン。
結局、冗談のようだったが、海が荒れているときなどは、ブリッジに常にいるそうでそのための
仮眠用ベットらしい。ところでこの船の定員は、約3500名。今回の乗客は、756名ということだった。
また乗組員は、ホテルスタッフも併せて170名。運行スタッフだけで40名。2時間ほどキャプテンと
会話を楽しみバーに行くことにした。




乗船時にレセプションスタッフを誘っていたので、ホテルマネージャーとステュワーデスと一緒に
バーに向かった。カウンターとテーブルセットのバーで既にフィリピン人たちのお客で
盛り上がっていた。私と、マネージャーは、フィリピンのタンドュアイラムのコーラ割り。
彼女は、ソフトドリンク。外国で一人旅だとつい寂しくなったりして人を誘ってしまう。
いろいろな話で盛り上がり、最後には、やはりカラオケ。



私は、少ないレパートリーの中からお気に入りのタガログソングを一曲。へたくそだけどなぜか
拍手喝采!こちらも気分がよくなって、グラスもすすむ。結局、酔っ払ってしまってヘロヘロに
なりながらキャビンへ戻る。ディスコも最後までお客がいっぱいだったようだ。




翌朝、7時、船内放送で目を覚ます。朝食の案内をしているようだ。
クルーズ気分でデッキを軽くジョギングしてシャワーを浴びてレストランに朝食をとりに行く。
天気は相変わらずピーカンだ。30分ほどで朝食をきりあげる。朝食後は、ブリッジへ。
クルー2人がワッチ中。船は、ロンブロン島沖。クルーがあちこちの島を教えてくれる。
速力は、21ノット。海上もひじょうに穏やかで少々、不満ではあるが、乗客にとっては、
最高のクルーズ日和だろう。その後、キャプテンがブリッジにやってくる。「昨日は、だれか
見つけたかい?」と早速訊かれる。「NO」と言うと、「では、寂しいクルーズだね」と一言。
まっ、カップルで乗れば、最高なのだろうが、私の楽しみは、クルーズ自体なのでと
自分に言い聞かせる。キャプテンと話をしていると船の話より女性の話題になってしまうので、
早々と切り上げて、午前中は、楽しみにしていたトップデッキでの日光浴と洒落込む。




ライバル会社のWG&A社の同じ場所には、ジャグジーがあるが、本船は、デッキチェアーが無造作に
並んでいるだけである。ちょうどダミーファンネルの上になる。
陽射しも強くサンオイルをつけまくり、デッキチェアーに寝そべる。しかし、あまりの暑さに
約1時間ほどでギブアップ。それでも肌は、真っ赤になってしまった。キャビンに戻って、
シャワーを浴びて、一休み。その後、ランチタイムになる。ちょうど、この日、マスターキャプテン
(キャプテン統括者)がご夫婦で、乗船されていたので、レストランで一緒に食事をする。
メニューは、魚のフライ、フライドチキン、スープ、フルーツ。



ほかにボーイが、特別にフィリピン料理を2品ほどもってきた。特別待遇だ。
恐縮していただく。彼の奥様が、またとても美人な方で、緊張しながら、ランチをいただく。
先日、ハワイに行かれたばかりだそうで、フィリピンでハワイに行けるということは
、ハイクラスのご家庭なのであろう。うらやましい限りである。結構、いろいろな話題で盛り上がり、
レストランを後にするときは、他にお客は、いなかった。



後、マニラ入港までは、ほぼ2時間ほど。到着は、午後4時の予定なので、それまでは、
ブリッジで過ごすことにした。その間、時々、行き交う船の写真を撮りまくる。その後、
プエルトアズール沖に米揚陸艦を発見。今の時期、世界的に有名になっているイスラム原理主義
「アブサヤフ」争闘のために派遣されている米軍のようだ。写真を撮るには、遠すぎたが、
双眼鏡で演習を確認することが、できた。




本船は、コレヒドール島沖を交わしていよいよマニラ湾に入っていく。
この辺になると海の色も東京湾並みになってくる。ブリッジも既に7-8人のクルーで賑わう。
いよいよ正面にマニラの高層ビル群が見えてくる。あまり出航船、入港船は、多くないようである。
ここからは、緊張するところだが、相変わらずキャプテンは、ジョークを飛ばしてクルーを笑わせている。しかしそんな中でも着々とマニラ港に近づいていく。そして沖防波堤を交わして、
速力を10ノットまで落として進む。港内は、元、日本のフェリーの見本市会場のようだ。
懐かしい船が多く停泊している。角度を変えながら、キャプテンの指示で、じわじわとピア12に近づく。狭い港内だが、タグボートは、なし。同じ、ピア12は、スルピシオライン専用で、
最近、新しいリニューアルしたターミナルが、できたばかりだ。ピア12には、
「プリンセス オブ ザ ニューユニティー」(元さんふらわあとさ)、
「イロイロ プリンセス」(元おきなわ丸)が停泊していてそれぞれ本船到着後、出航のようだ。
そしてまもなく接岸。キャプテンが、左舷ウイングに立って、クルーに指示を出す。
このへんは、英語での船舶用語のラッシュアワー。私は、なぜか緊張。ホーサーが、
前後、4本ずつ張られて、午後4時、定時に到着。私は、到着が、午後6時と勘違いしていたので、
友人に午後6時に迎えに来てもらう予定なので、結局、それまでしばらくキャプテンと話をして
船内でくつろぐ。




本船到着後、すぐにセブに向けて、「P.O.THE.UNITY」は、出航していった。
今回、初めてスルピシオラインを利用したわけだが、実際は、本当に快適なクルーズだと実感した。
尚、最新情報だが、WG&A社では、既に2隻の中古船を購入済みで、今秋よりサービスを
開始するそうである。名前は、「SUPER FERRY 15」「SUPER FERRY16」になるそうである。



また、スルピシオラインの私の友人(VICE PRESIDENT.CPA)が、日本の中古船を捜しています。
一万トンクラスで、なにか情報がありましたら、私のメールアドレスまで、ご一報いただければ、
幸いです。

dolphin.tokoko@dream.comです。

 終わり



 戻る